『日本史の謎は地政学で解ける』

 兵頭二十八『日本史の謎は地政学で解ける』祥伝社、2017年、1,300円+税は、地政学の観点(地理位置、海流、風、コリオリの力など)から、諸国間の関係を考える学問で、国内の権力闘争の歴史を説明するのにも応用できる。
 日本史の流れも地政学で分かり、日本というのは、どういう国かも分かる。
 要点(ポイント)は5つである。
1 外国軍が日本の本土を占領するのは至難だった、占領軍の兵站が続かない。
2 日本の重点は、西から東へ移っていたった奈良-京都ー鎌倉-京都-江戸(東京)
3 気候変動によって東西の力関係は左右された。
4 徳川幕府は、海を押さえられて衰退した。ペリーによる江戸湾封鎖
5 日本の半島進出は、地政学上のセオリーだった。
 この歴史のポイントを掴めれば、この国のあるべき姿も見えてくるという。
 つまり、「半島には関わらず、大陸を警戒せよ」と(203頁)。
 日本史を地政学、特に海上補給線と遠征戦という観点から東西対立から西から東へ権力が移り、統一され、我が国の採るべき道を説いている。
 非常に面白い日本歴史の東西発展論である。

注:兵頭二十八『日本史の謎は地政学で解ける』祥伝社、2017年、1,300円+税
  「江戸湾封鎖」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/64221136.html
  「刀伊入寇」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/62655827.html
  「日英非対称の地政学」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/38368996.html