『宇和津彦神社』は伊達家の氏神様 いっくさん



愛媛県宇和島市は
伊達政宗の庶長子である伊達秀宗が封じられた10万石の城下町

宇和島のお祭り『牛鬼』はよく知られていますが『八つ鹿踊り』は 東北の鹿踊りを伊達家と共に仙台から来た方々がもたらしたようです

JR宇和島駅から南東の方向へ
流れを改修された辰野川に沿って進むと
寺町や伊達家らの廟所がある愛宕山につきあたります

ここは榊森とも呼ばれていて
宇和地方を開拓した宇和津彦を祭る『宇和津彦神社』があります(南予の総鎮守で一之宮)

宇和津彦命とは
景行天皇の皇子でこの地方を開拓した神
日本武尊も景行天皇の皇子で
各地を征服している象徴的な存在と言われているので おそらくこの時期に 宇和島あたりに朝廷の力が及んだということでしょう

本殿には出雲大社大宮司の榊森宮の扁額

さらに792年に土佐一之宮の土佐神社(通称いっくさん)の神である味耜高彦根命 ( あじしきたかひこねのみこと ) を勧請したこともあるのでしょうか  地元の方々は宇和津彦神社を『いっくさん』と呼びます

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まだ紅葉が残る本殿の裏手にまわると

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裏門には伊達家の家紋『竹に雀』を意匠化したデザインが施されていました

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改めて本殿に一礼すると
若い神主さんが落ち葉をはいておられ
お話がうかがえました

宇和津彦神社は元は伊達家のみが参拝できる伊達家氏神だったようで
市内東北にある伊吹八幡神社の神職の方が江戸期から残されている日記にその様子が書かれているようです

また歴代の宮司さんは毛山という苗字だったとのこと---毛山はこのあたりの地名で なんとなく古墳時代から続く豪族を思わせる名前ですね

しかしながら 今の宮司さんは松山の椿神社の宮司さんの長曾我部さんの分家筋

長曾我部元親が一時期四国を広く制覇したことがあり その一族なのかどうかは聞き逃しましたが どちらにしても歴史的な経緯のある宮司さんたちです

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ここは愛宕山の中腹になり
板島山の宇和島城がよく見えました

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藤堂高虎はこの宇和津彦神社も整備したようで 武者返しの石垣は夏の草取りをするのがすごくたいへんだとおっしゃってました

また近年周辺の岩盤調査があり
愛宕山から西の天赦園のあたりまでは 火山が形成した一枚の大きな岩盤でたいへん丈夫であることがわかったそうです

神社のあるところは
神が護る神聖で特別な場所が多いですが
昔の人はどうやってそれを調べたのでしょうか

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手水舎は伊予西園寺家の三つ巴でした
そういえば神社の神紋も三つ巴でした

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この木は 伊達家のお姫様のお手植えと伝わっているようです 

若い宮司さん
短い時間に矢継ぎ早な質問に答えてくださりありがとうございました
いい神社に出逢えとても嬉しかったです

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