『斎宮』

 榎村寛之『斎宮-伊勢斎王たちの生きた古代史』中央公論新社、2017年、920円+税は、斎王が、律令国家の支配がその勢力圏(天下)に行き渡ったことを象徴する神、天照大神に仕えることを目的に設置され、その発足は「日本」という国号の成立と軌を一にしており、その基本法である律令を動かす天皇の神聖さを保障するための存在で、天皇を頂点に律令によって運営され、新羅や渤海や蝦夷を番夷と位置づける「天下」「日本国」を象徴し、政治的・経済的・文化的機能以前に「その存在自体が国家の安永を象徴するものだったが、その最終的な崩壊と運命を共にしたという。
 天皇の代替わりごとに占いいで選ばれ、伊勢神宮に仕える未婚の皇女が斎王であり、その住まいが斎宮である。飛鳥時代から鎌倉時代まで660年にわたって続いた斎宮を紹介している。
 
注:榎村寛之『斎宮-伊勢斎王たちの生きた古代史』中央公論新社、2017年、920円+税
  「日本史の教科書」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/65394587.html
  「古代史の謎は『海路』で解ける」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/65006268.html
  「日本古代史を科学する」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/63289902.html