ローマ3 カルス プロブス暗殺されてカルスが皇帝に ペルシアに対する恐ろしい恫喝 落雷に遭っての死

 まず、故郷へ向かうと、異民族の侵入で荒れ果てた耕作地に実りを取り戻すべく、兵士たちに開墾を命じます。ところが、兵士たちは開墾のように軍務ではない仕事に駆り出されることに不満を抱いていました。ある日、プロブスが作業監督用の木製の塔に登っているのを見た不平分子は塔の土台を破壊、投げ出されたプロブスを刺殺してしまいました。

 58歳の親衛隊隊のカルスが即位します。一説に、カルスはプロブス暗殺に関与したとも言われますが、下手人を全員死刑にしているところを見ると関与は疑わしいように思えます。

 ともあれ、暗殺犯を処刑したカルスは一度ローマに戻って元老院に皇帝と認められると、プロブスの遠征計画を引き継ぐことにします。

 カルスは息子のカリヌスを共同皇帝にした上でローマを任せてササン朝ペルシアを攻撃します。ペルシアは講和の使者を送ります。

カールス帝は、禿げを隠すために被っていた帽子を脱ぎ捨て、使者たちにはっきり言った。もしお前たちの主人がローマの優越を認めないならば、予はたちまち、予の頭に毛がないのと同じように、ペルシャから樹木を一本残らずなくしてやるぞ。
図説 ローマ帝国衰亡史 -

 なんとも恐ろしい恫喝です。使者を追い返したローマは進撃を開始するや勝利を重ね、北メソポタミアを回復し、更にクテシフォンを落としてユーフラテス川も越えて進撃します。ローマ軍の侵攻を止めたのは、思いもよらない自然現象でした。雷が皇帝用の天幕に落ち、カルスは感電死したのです。

 そんな偶然が起こるのかと思ってしまいますが、『ローマ人の物語 (12) 迷走する帝国 - 』は「皇帝用の天幕は、他と比べても大型だが高さも高い。それを、雷が直撃したのである。」と書いています。雷は高い所に落ちやすいものですから、だとすればカルスの天幕に雷が落ちたのは必然だったのかもしれません。

 ただ、ギボンの引く高官の書簡には、カルスは病に伏せていたのが嵐の最中に病死し、悲しんだ侍従たちが天幕に火を点けたことから落雷に遭って死んだとの伝説を生んだと書かれているそうです。こちらの方が合理的なような気がしなくもありません。

図説 ローマ帝国衰亡史 -
図説 ローマ帝国衰亡史 -

ローマ人の物語 (12) 迷走する帝国 -
ローマ人の物語 (12) 迷走する帝国 -


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