『時は流れず』

 大森荘蔵『時は流れず』青土社、1996年、1800円+税は、「時間論」、「他我問題」「意識の概念」の3つを主題とし、「時間論」は、過去の問題として「時は流れず」、生活世界の事実としての過去とは、人間が言語的に制作した「過去物語」にほかならないという、「他我問題」を検討し、「意識の概念」を論じている。
 私にとって難しい思考解釈である。時間は比喩として水のように流れるのではなく、過去は物語のように制作されていくものであるという。著者は、「ありていに言えば、過去とは真理条件に沿って制作される過去物語りにほかならない」(73頁)という。
 未来は予定で、今があって、過去は物語にほかならない。

注:大森荘蔵『時は流れず』青土社、1996年、1800円+税
  「分析哲学講義」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/65042973.html
  「タイムトラベルの哲学」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/64974229.html
  「次元とは何か」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/63920991.html