伊予小京都『臥龍山荘』



愛媛県大洲市の続きです

伊予の小京都と呼ばれる大洲には『臥龍山荘』という重要文化財があります

内子蝋燭の貿易で財を成した河内寅次郎が建てた別荘ですが 昭和54年まで河内家の所有だったため地元の方にもあまり知られずにいました

場所は歴代大洲藩主が尊崇する大洲神社の下
肱川が大きく蛇行する崖地の上に
母屋の『臥龍院』とその庭園と『知止庵』と『不老庵』の二つの茶室があります

まずは『臥龍院』
茅葺屋根に農家寄棟の数奇屋造り
玄関にあたる『迎礼の間』に入ると
格子戸から入る木漏れ日が美しいこと---

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割竹の敷居の上がり框を踏み越え
中庭を見ながら入ると
『清吹の間』は神々しいほどの空間で

神棚の下の欄間には春夏秋冬の風情が描かれています

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書院座敷の『壱是の間』は
桂離宮の様式で能舞台も兼ね畳下には備前焼の壺が置かれているとか

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縁台から見るお庭---

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茅葺屋根を支える軒下も美しく

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襖引き手は縁起よい蝙蝠の意匠でした

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庭園にある茶室を見ようと名残惜しく母屋を出ようとしたら

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玄関口の軒下に
河内家の『橘の家紋』が並んでいて
福々しい長者の風格ですね

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庭園に出て雨で濡れた敷石を滑らないように歩いていくと
茶室『知止庵』がありました

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躙り口まで行き中の様子を覗いて見たのですが
元々は浴室だったと聞きびっくり

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さらにお庭を歩いて行くと
平地が狭くなっていきその先には
掛け造りの茶室『不老庵』がありました

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肱川が蛇行してできた崖地に
せり出すように建っていて緑が濃いです

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天井は舟形の網代天井で
川面に映る月光を映し出す趣向だそうで
なんという贅沢でしょう

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裏側の躙り口にもまわってみました

軒下を支えるように見えるのは槙の生木で
捨て柱だそうです

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この日は大雨で肱川の鵜飼は中止でしたが
ここから見る篝火は格別でしょうね

最後に母屋の臥龍院の石垣を---

元々生えていた木をそのまま石垣に取り込んで
手前から野面積・丸太積 ・末広積それから
名を忘れましたが長石の下に舟や月を仕組んだ石組みということです

すみずみまで粋を尽くした『臥龍山荘』でした

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