『世界は数字でできている』

 野口悠紀雄『世界は数字でできている 数の「超」活用法』新潮社、2017年、550円+税は、数学嫌いの文系に数字が重要な役割を果たし、数字こそが誤魔化しのきかない交渉事項で合意は言葉ではなく、数字で行われ、これこそが「文系の数学」(暗号・金融等)と呼ぶべきもので、「日本は技術で勝っても、ビジネスで負ける」と言われるが、言い換えれば、「理系数学だけに強くて、それに方向付けを与える文系数学に弱い」ということを解説している。
 本書は、暗号と金融など「文系技術」と呼ぶものを紹介し、文系技術は、理系技術が生み出したものを「どう使うか」という問題に答えを与えようととする。船を例に取ると、船を作るのは理系技術であるが、作った船をどう使うかという文系技術も重要となる。
 船というハードの製造では勝ったかもしれないが、船をどう使うかというソフトでは負けた。
 つまり電話機の製造では負けなかったが、スマホの操作では負けた。
 経済を斜めから見ていて面白い。

注:野口悠紀雄『世界は数字でできている 数の「超」活用法』新潮社、2017年、550円+税
  「日本式モノ作りの敗戦」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/63742658.html
  「日本を破滅から救うための経済学」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/61877974.html
  「『超』勉強法」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/58078948.html