グルコサミン | 副作用で健康を害する恐れ

関節や軟骨に含まれる成分である「グルコサミン」は、経口摂取すると関節炎によるひざなどの痛みが緩和できるとされ、サプリメントの中でも特に名前が知られている。

しかし、その有効性には医師や専門家から疑問の声が出ており、国際変形性関節症学会(OARSI)や米国立衛生研究所(NIH)は最新のひざの痛みの治療ガイドライン上で「グルコサミンの有効性は全面的に失われている」と効果を否定している。

今回、オランダのエラスムス大学メディカルセンターやユトレヒト大学メディカルセンター、英ノッティンガム大学、キール大学、スウェーデンのルンド大学など欧州の複数の整形外科医らが共同で、2017年7月28日に英国医師会誌電子版で発表したのは、「ランダム化比較試験」という精度の高い試験6件の分析だ。

分析の結果、すべての研究でグルコサミンにひざの痛みに関する効果はまったく確認されなかった。

また、変形性関節症の重症度や炎症の状態、年齢、肥満や過体重といった諸条件ごとに分析しても、やはり何も効果はなかった。6件のうち5件の研究はグルコサミンを飲むグループと、グルコサミンではない偽薬を飲むグループに分けて比較をしているが、偽薬の効果が高い例すらあったという。

効果はないうえに副作用が
研究にあたったエラスムス大学のシータ・ビエラ・ゼインストラ博士は8月10日付のロイター・ヘルスの取材に対し、グルコサミンの効果を示す研究の多くは企業からの資金提供が行われており、そのほとんどはデータが伏せられていたとコメント。中にはデータが消されて確認できなかったものもあったという。

効果がなくても無害なら、それで本人が満足するからいいのではという考え方もできなくはない。しかし、ビエラ・ゼインストラ博士はグルコサミンにも胸やけや眠気、頭痛、アレルギー反応、体重増加、下痢、腹痛といった副作用があることは確認されているとし、次のように指摘していた。

「確かにグルコサミンは天然製品で食品と同じでリスクは低いが、潜在的な副作用はあります。そのうえひざの痛みに有益であるという証拠はほとんどない以上、経口摂取を控えるほうがいいでしょう」

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