プロによる観念支配 ~近代観念による全面閉塞~

 

前回記事
世の中を動かしている力の正体は? ~「観念支配の歴史」と突破口~

>このがんじがらめの閉塞感を作り出していたのは、この観念支配が正体ということになる。・・・・とりわけ現代は近代思想(根っこはキリスト教)・近代科学による支配が、学校とマスコミによって強力に作用しているということ。

では、近代思想とはどのようなものなのか?

★近代思想による自我解放と破壊
私権時代の古代から中世にかけては、武力による土地支配で、全ての物財が武力を持つ支配層に集中、その力に従うしか生きるすべはなかった。(⇒力の原理、序列原理へ)
その突破口を開いたのが市場の主(商人や金貸し)。資力を蓄え、資力によって世の中を動かすようになると、誰もがお金を求めるようになる。金貸しの都合の良い世の中に作り変えられていく。その先導役を果たしたのが近代観念である。
彼らは、それまでの王を頂点とする序列体制を破壊し力を奪いつつ、市場を拡大させるために、人々の自我を解放させる思想を開発。それが近代思想。(基本的人権や民主主義)。観念による誘導は強力な力を発揮し、庶民を動員して近代革命を導き、王政を打倒し、近代社会を作ってきた。自我を開放することで資力を源泉とする私権体制と市場化を導いてきたのだ。

一般の人々にとっては豊かさ追求の先導観念として機能。
近代以降の目をみはる科学の発達、戦後の豊かさの実現。
その代償が、自我を開放したことによる、とめどもない自然破壊、集団破壊、精神破壊。
・・・そして現代に残る自分観念の呪縛。

●豊かさ実現によって、思想も序列も輝きを失った
1970年頃、豊かさが実現。自分が大学に入った頃(1980年頃)、学生運動は完全に終わりを告げていた。三無主義(無思想、無関心、もう一つなんだっけ)と言われたが、その頃になると学生運動も、労働運動も、あらゆる思想活動が下火になっていった。
豊かさが目的だったから必然だった。
また同時期、国家の力も失われていく。飢えがなくなったから、上(上司や政治家etc)の人間の言うことを聞く必要がなくなった。・・・これも必然。

●近代思想による呪縛と滅亡の危機
しかし、無思想になって、思想は人々に取って生命力を失ったが、プロ(学校教育やマスコミ)によって流布され、相変わらず社会の枠組みを作っている。それが社会を観念支配し人々の活力を奪っている。(以前の記事)
世の中を動かしている力の正体は? ~「観念支配の歴史」と突破口~
このがんじがらめ感・・・国や制度への違和感、半端ない。
現代の学校教育~何で本当のことを教えないのか~

※あらゆる社会運動が低迷しているのも、近代観念の枠内でしか考えていないから。
(ただし、民族本能に基づく集団収束は進んでいる。)

なぜ、これだけ縛られるのだろうか?なぜ新しい観念、活力を生み出す観念は生まれてこないのか?
>最先端に位置する観念(言葉や文字)は、その一つ一つが下部意識にとっての羅針盤の役割を果たしており、定着度の高い不動の観念が下部意識を支配する力は極めて強力である。観念内容を誤れば、人類は滅亡する。 リンク
>近代観念は、自我発で形成された架空観念であり、その一つ一つの観念が、自己正当化観念として働いている。・・・「自分」観念を疑うような根本追求に対する忌避回路が形成される。リンク

制度を作っているエリート官僚etcは、何の疑問も無く暗記→受験。この既存思想を丸暗記した暗記脳によって制度を作り、ますます人々の心から離れて強制圧力化していくのも当然。それが全面閉塞状況を作り出しているが、その状況さえ感知できず、自己正当化→ますます制度的圧力を強めている。観念のプロ、学校の先生やマスコミも全く同じでどこからもこの閉塞状況・旧い観念を突破しようとする動きは出てきていない。・・・彼らはそれメシを食っているから当然といえば当然か?

●今後どうなる?

現代も統合階級発の近代観念による社会共認の力はもの凄く強い。それが各人の思考を呪縛している。
プーチンは金貸しを軍事力では追い詰めたが、近代思想の突破はできていない。ここが意味することは大きい。金貸しはマスコミの力を背景に盛り返している。

しかし、国家の力の喪失(脱力の原理)⇒脱強制圧力の意識潮流は止める事はできない。

脱「強制圧力」の意識潮流
国家と市場の退場・・・新たな未来像、何が求められるのか?

可能性は開かれている。この新しい潮流を太くし、実現させていくしか突破口はない。

(by Hiroshi)