イラク首相「ISは終わった」

イラク政府軍は29日、過激派組織「イスラム国」(IS)が最大拠点としてきた北部モスル中心部にあるヌーリ・モスクを奪還したと発表した。ISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が説教をするなど、ISによる支配を象徴する場所だ。イラクのアバディ首相は奪還を受けて、「ISによる偽りの国家は終わった」と宣言した。

 ヌーリ・モスクは1172年に建てられ、傾いた塔で知られる。だが、政府軍によるモスル奪還作戦で市中心部の旧市街に追い詰められたIS戦闘員が21日、自らの手で爆破した。現在はドーム部分など一部だけが残っている。

 ISは3年前の2014年6月29日、広報担当者による音声メッセージで、「カリフ制国家」の樹立を宣言。同7月にはバグダディ容疑者がこのモスクの金曜礼拝に姿を現し、説教する様子を映した動画をインターネットなどで発信した。