稲田防衛大臣の発言 稲田大臣は何を言いたかったのか?

稲田防衛大臣の失言でマスコミや野党が小躍りして喜んでいるようだ。しかし、ちょっと待ってほしい。そもそも稲田防衛大臣は実際のところなんと言っていたのか?

テレビや新聞の報道をざっと見てみると、例えば東京新聞などは

稲田朋美防衛相が東京都議選の応援で「防衛省・自衛隊として」自民党候補を支援するよう呼び掛けた。

と言っているし、さらに簡略化して、「自衛隊としてお願いしたい」というようなことを言ったされている。このようなことを言っているのはサヨク系メディアだけではない。実際、6月28日の産経新聞も見出しにも同じ文言が使われていたし、6月29日の虎の門ニュースでは「なんで都議会選挙で自衛隊の話をしなければいけなかったのか」というようなことも言われている。

しかし、実際に稲田大臣が語ったという言葉をもう一度よく読んでみると、そのような解釈が間違っているのではないかという気がしてくる。

稲田大臣が実際に言ったとされる言葉は

「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」

である。

この発言に対して、マスコミ報道では二つの解釈が入り乱れているような印象を受ける。一つ目の解釈は、稲田氏本人が自らを防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党であるとして、そのような立場から稲田大臣がお願いしたという解釈だ。しかし、それだと防衛省、自衛隊という部分に違和感を覚えてしまう。「防衛大臣、そして自民党としてお願いしたい」だけで十分だからだ。防衛省や自衛隊という文言を入れる必要がなくなってしまう。

もう一つの解釈は自衛隊や防衛省関係者の人たちに向かって訴えたという解釈である。この応援演説をした地域は自衛隊基地があって自衛隊や防衛省関係者の家族の方達も多く住んでいるということだから、もし仮に「防衛省・自衛隊としてお願いしたい」とだけ言ったのならば、たしかに「防衛省・自衛隊関係者の方達に向かって防衛省・自衛隊としてお願いした」という解釈も成り立つわけだが、そのような解釈で読もうとすると稲田大臣の発言の後半部分、「防衛大臣、自民党として」という部分が意味をなさなくなってしまう。

ということは、この文章はそもそも稲田防衛大臣が自らを「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党」としてお願いしているわけでも、防衛省・自衛隊関係者の人たちに向かってお願いしているわけでもないのではないかと考えるのが自然だろう。それではどのような解釈が可能なのか?

6月28日の産経新聞によると、
【産経】都議選演説「自衛隊としてお願い」稲田氏撤回、野党は辞任要求」(6月28日朝刊)

稲田氏は、集会の会場近くに陸上自衛隊練馬駐屯地(練馬区)がある事に触れ、テロ対策などで自衛隊と都政が連携する必要性を強調した。その上で「自衛隊、防衛省とも連携のある(自民党の)候補をぜひお願いしたい」と述べた。
とされる。

つまり稲田防衛大臣が訴えたかったのは

「自衛隊、防衛省とも連携のある(候補)をぜひお願いしたい」と言う部分であり、テロ対策などで都政と連携する必要性があるという認識だったのだ。

その文脈の続きとしてとらえるならば、応援演説の最後の締めくくりとして「今応援している候補は防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党と連携できる存在で、その意味においてもその候補は優れているのでお願いします」と訴えていたと解釈するのが自然ではないのか。

もちろん私は稲田大臣ではないので、稲田大臣の真意はわからない。ただ少なくとも「稲田氏本人が防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてお願いした」とか「防衛省・自衛隊関係者に防衛省・自衛隊として自民党候補の支援を要請した」とかいうような無理な解釈をするよりもはるかに稲田防衛大臣の言いたかったことに近いのではないかと思う。


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