国連安保理決議、サヘル特別部隊採択

 21日国連安全保障理事会は、アフリカ・サハラ砂漠南部一帯のサヘル地域でイスラム過激派に対処する特別部隊の派遣に道を開くフランス提案の決議案を全会一致で採択した。
 これでブルキナファソ、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェールの「サヘルG5」諸国が5000人規模の特別部隊を展開する基盤が整った。
 特別部隊の構成は、3月にG5が合意し、アフリカ連合(AU)が国連の支援を求めていた。
 米国は、部隊の展開地域が、G5諸国の領内にとどまることから法的にみて、国連の承認は不要だと主張した。フランスは約2週間の交渉の末、国連の公式承認と部隊関連の資金提供に関する国連特別報告書を求めるという主張を取り下げた。採択された決議は特別部隊の展開を「歓迎する」としている。
 フランスのシャンイブ・ルドリアン外相は、安保理が特別部隊に「完全かつ明確な全面的支援」を表明したと評価し、国際社会に支援を呼び掛けた。
 G5の特別部隊本部は、マリに開設される予定であるが、国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUUSMA)とは別の指揮系統に置かれ、域内で対テロ作戦「バルカン」を実施中の約4000人の仏軍部隊と連係する。
 フランスは、アフリカの憲兵としてアフリカ・サハラ一帯の兵力の増強を、国連のお墨付きで図ろうとしたが、米国の反対で、実質的なところで我慢せざるを得なくなった。
 アフリカ/サヘルに於けるフランスの存在と、米国の退潮は目を引く。
 
注:「サヘル地域の特別部隊めぐる安保理決議、全会一致で採択」http://www.afpbb.com/articles/-/3133324
  「仏、サヘル特別部隊」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/65930845.html