キリスト教の成立 ローマの影響4 サンタクロースのモデルニコラスと靴下にプレゼントを突っ込む奇行の起源

 今の我々が思い描くサンタクロース像が完成したのは1931年にコカ・コーラのポスターに、コーラのあの赤色を全面的にあしらったサンタクロースが描かれてからのことです。なお、このポスターはサンタクロースが自動販売機で買ったコーラの栓を抜こうとしているところを子供に見られてしまうという大変ユーモラスな作品で、微笑ましいものです。ただ、赤い服に関しては、ヨーロッパでも当初は赤い司教服を着ているイメージだったそうですから、コカ・コーラ社の影響ばかりでは無さそうです。

 ともあれ、キリスト教が先行するライバル宗教から様々な要素を取り入れ、変容していったことが良くわかりますね。日本人は節操なく、クリスマスを祝って正月になれば神社で手を合わせ、葬式は仏教だなどと揶揄されますが、なんということはない、キリスト教は更に節操無く色々な宗教からネタを取り入れていたわけです。

 ついでにサンタクロースについて書いておきましょう。サンタクロースのモデルになったのは聖ニコラスで、本来の名前はラテン語のニコラオスです。ニコは勝利、ラオスは民衆を意味します。

 伝説によれば前270年頃に貴族の両親の下に生まれたとされます。偉人らしく、とても本当とは思えない伝説が多々あります。例えば両親は若くして聖ニコラスを得た後は性交渉しなかったというものや、誕生した日に産湯のタライの中で立ち上がった(いくらなんでももっとマシな場所もあろうものですが)というもの、水曜日と金曜日には一度しか授乳を受けなかったというもの、等々です。キリスト教の性欲嫌いを象徴していて面白いです。ただ、実在した人物かどうかは不明です。

 祝日は12/6で、意外なことに船乗り、パン屋を始め、裁判官、未婚女性や子供その他の守護聖人です。

 彼が空飛ぶプレゼンターとなったのは、貧しい3人の娘を救った逸話からです。この伝説によりますと、ニコラスの隣家は没落貴族で3人の娘を抱えて貧困に喘いでいたそうです。遂には娘に売春をさせなければならないというのを聞いたニコラスは、隣家に金塊を投げ込み、娘は売春すること無く結婚することができました。この後も金を投げ込むことを続け、3人娘を売春から救ったそうです。一説に、この時に金塊を靴下の中に投げ込んだとされることから、サンタクロースと靴下の話に結びつきました。



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