『トランプの黒幕』

 渡瀬裕哉『トランプの黒幕-日本人が知らない共和党保守派の正体』祥伝社、2017年、1,500円+税は、日本の米大統領選トランプ敗北・ヒラリー勝利の誤ったシナリオを妄信したのは、共和党保守派の重要性を理解していなかったためで、日本のマスメディアが、米国の反トランプ・リベラル・マスメディア勢力に情報を依存していたからで、しかもトランプ現象を「ポピュリズムの台頭」と揶揄しているが、共和党保守派を理解することで、今後の日本の針路を誤る致命的なミスを引き起こさない考察を深めるべきだという。
 第1章で、大統領選挙の結果を見直し、共和党保守派のトランプ当選に決定的に重要な役割を果たしたことを概観する。
 第2章で、トランプ大統領を支える共和党内部の主流派と保守派の権力闘争について解説する。
 保守派とは、建国の理念、憲法に定められた権利を教条的に守ろうとする護憲派である。
 第3章で、「保守革命」を起こした共和党保守派が目指す方向性を解説する。
 第4章で、トランプ政権のアジア政策、中国・日本向けの外交人事を検証し、日本が生き残る処方箋を提示する。
 著者は、日本が生き残るためには、新たなパトナーとしての米国保守派との関係強化の必要性を説いている。
 第5章で、トランプ現象が世界的な潮流として果たすべき役割を担う新たな政治的動きであることを改めて確認している。
 トランプ大統領の動きに注目しつつ、それを支える共和党保守派の動きにも注視する必要がある。

注:渡瀬裕哉『トランプの黒幕-日本人が知らない共和党保守派の正体』祥伝社、2017年、1,500円+税
  「四面楚歌のトランプ一族」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/65907128.html
  「トランプの黒幕バノン?」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/65848861.html
  「トランプ政権の展望」http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/65769045.html