ロシア、サイバースパイ・偽情報活動

 カナダ・トロント大学のコンピューター・セキュリティー専門家グループ「シチズンラボ」の主任研究員ロナルド・ディバート氏によると、同グループの研究により、「政府、産業界、軍、市民社会の何百もの標的に対する大規模なサイバースパイ・偽情報活動」の存在が明らかになったという。
 この調査結果は、2016年の米大統領選におけるヒラリー・クリントン元国務長官の陣営に対するサイバー攻撃-米情報機関はロシアが実施したとしている-が氷山の一角に過ぎないことを示唆している。
 シチズンラボの報告書によると、このスパイ活動は、政府・軍・産業界だけでなく、ジャーナリスト、学者、反対勢力、活動家らも標的にしてきたという。著名な標的としては対し、軍幹部、エネルギー企業の最高経営責任者(CEO)、ロシアの首相経験者、退職した米高官、欧州やアジアの閣僚らがいる。
 ディバート氏は、ブログへの投稿の中で、ロシアの指示の下に行われたサイバースパイ・偽情報活動は、「フィッシング」攻撃によって標的の認証情報を取得し、正しい情報と偽情報を注意深く交ぜた情報を流して何が真実なのか分からなくするというパターンで行われていると指摘した。
 ディバート氏は、「ロシアには『ディスインフオルマツィヤ(偽情報)』として知られるものの長い歴史と経験があり、それはソ連時代から行われてきた」と言う。
 同報告書によると、このような情報活動は、アフガニスタン、アルメニア、オーストリア、カンボジア、エジプト、ジョージア、カザフスタン、キルギスタン、ラトビア、ペルー、ロシア、スロバキア、スロベニア、スーダン、タイ、トルコ、ウクライナ、ウズベキスタン、ベトナムなどの当局者に対しても行われた。
 ロシアが、国内を含めて国連、北大西洋条約機構(NATO)に加え、少なくとも39か国の何百もの個人や団体を標的にしたサイバースパイ・偽情報活動を行っていたという。

注:「ロシア、39か国でサイバースパイや偽情報活動専門家グループ」http://www.afpbb.com/articles/-/3129785
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