陸軍装甲艇

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 昔、河川砲艦で砲塔に八九式戦車のそれを載せている写真を見た事があります。これが何かずっと気になっていたんですが、最近になって陸軍装甲艇だと分かりました。

 私は海軍の河川砲艦(日本では河用砲艦と呼ぶ)の一種だとずっと勘違いしていたんです。河川砲艦だと熱海型とか伏見型が有名ですよね(そうでもないか?苦笑)。伏見型で排水量350t、速力17ノット、短8cm単装高角砲×1、25㎜連装機関砲×1、航続距離14ノットで1400浬です。

 一方、この装甲艇はずっと小型で排水量17.5トン。サイズは漁船なみ。河川用だから喫水は浅いです。それでいて武装は結構強力で九〇式57㎜戦車砲(八九式戦車と同じ)×1、八九式7.7㎜旋回機関銃×2。1号艇から4号艇までさまざまなバリエーションがあります。外洋作戦には全く不向きで、主に支那戦線の長江流域の哨戒に使われました。用途的にはベトナム戦争における米軍の河川哨戒艇に近いと思います。

 ただ米軍の場合は30ノット以上と高速なのに対し、日本陸軍の装甲艇は11.5ノットと低速です。長江における兵站線維持が主目的なのでこれくらいでよかったのかもしれません。57㎜短カノンももともと歩兵直協なので十分な威力だったんでしょう。速射能力も高いしね。沿岸から国府軍が砲撃してきてもたいした火力は無いから速度は必要なかったのかもしれません。装甲6㎜で敵の小銃弾や軽機関銃弾くらいは防げます。

 私はこういう味のあるマニアックな艦艇大好きですね(笑)。