自閉症の僕が飛び跳ねる理由 東田直樹/著(2007年)

NHKドキュメンタリー「自閉症の君が教えてくれたこと」でも放映された、東田直樹氏が「障害」とは何かと問う書である。おそらく世界初の“メッセージ”なのだろう。天才的芸術家はこういった心象を持つ人びとなのだろうと強く感じた。著者は、「飛び跳ねたり叫んだりすることは苦しいんだ」と語る。‘健常の人’の物差しは、自らの「経験則」がでしか判断できないのではないかと言っているようだ。すなわち、我われ人間の「普通」か「普通でない」かは、何を基準とするのかと鋭く問うている。