久々復活!教科書にケンカを売ってみる(第六九回)

みなさん。久々の更新でございます。お待たせして申し訳ございません。今回から随時記事を書いていきます。覚えていますでしょうか。前回まではアッシリアを扱っていました。今回でアッシリアは滅亡してしまいます。

 

 しかしこの大帝国も、重税と圧政によって服属民の反抗をまねき、前612年には崩壊して、オリエント世界にはエジプト、小アジアのリディア、新バビロニア(カルデア)、イラン高原のメディアの4王国が分立することになった。

 

 やはり、アッシリア王が強大な専制君主であったとしても、全土を徹底的に管理することは難しいですね。滅亡してしまいました。ここでツッコンでみましょう・・・

 

 なんで4つだけなんや!

 

 もっといろんな民族があると思うので、戦国時代のようになってもいいと思うのですが、この4つだけとなりました。というよりは、4つ以外の勢力については確かな資料がないということなのでしょう。ここで重要となるのは、4つの勢力の情報が何を基盤としているかです。一つずつ整理してみましょう。

 

 以前から言っていることですが、オリエント史の基本は聖書の記述です。しかし、聖書成立時から語り継がれてきたエジプトとバビロニアの歴史を見逃すことはできません。ヘレニズム時代のギリシア人君主が徹底して歴史編纂を行ったことにより、史料が克明に残っていたのです。また、バビロニアについては聖書と浅はかならぬ因縁を秘めていることも重要ですが、これは後日。

 

 残すところはリディアとメディアですが、両方ともにソースはヘロドトスの『歴史』になります。ヘロドトスはペルシア戦争でギリシアがアケメネス朝から守りきった理由をつづっているので、アケメネス朝を強くさせる必要がありました。よってアケメネス朝の歴史を丁寧に追う必要があり、その際に、前王朝であるリディアとメディアを紹介する必要がありました。

 

ただ、アケメネス朝はメディアから独立した王朝なので、本来なら教科書がリディアを紹介する意味はあまりありません。なぜわざわざリディアが採り上げられているのでしょうか。それは、世界初の通貨を発行していたからです。

 

大体わかりましたでしょうか。アッシリア後の4王国はそれぞれが違ったソースで説明されていることがわかります。

 

次回からはアケメネス朝ペルシア帝国に入ります。

 

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